その時間まであと数分だというのに、JKは未だ何も文字を打てずにいた。 誕生日なのだから祝いのひと言は当然として、後に続く言葉が浮かんでこない。 もう何年もこの日を一緒に祝ってきた。 昨晩も日付が変わったと同時に、相手の唇に親指で触れながら、おめ…
何度打ちのめされてもしぶとく起き上がってくる弱いファイターのように鳴るアラームを、また消してしまった。 そうやってJMが、起き上がるまであと2分、あと1分、とタイミングを先延ばしにしている間に、そっとドアが開く気配がして、ベッドが遠慮がちに軋…
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